ゴールデンウィークの旅行を列車を使った旅で、ということになると、目的地でのお楽しみ以前に、車中も旅の楽しさを満喫できます。
かつてお世話になった会社の高齢な社長は、旅館では若い者に、コンパニオンまで呼んでくれましたが、ご本人曰く、行きの列車の中での「一杯」が一番おいしい！と言っておりました・・。
ところが、ゴールデンウィークに列車を利用して旅行、ということになると話は別です。GWの時期、新幹線や特急列車の指定席は早くから満席。旅行各社が組む人気のある鉄道利用のツアーも早くから定員に達してしまっています。まともに考えれば、よほど早く手を打たないと、列車による旅の移動は困難です。
しかしながら、せっかくのゴールデンウィーク。列車を利用したい人が近場というケースは稀なはず。遠方への旅行には、新幹線や長距離特急は欠かすことが出来ません。
ところが、つぶさに調べてみると、各鉄道会社では、ゴールデンウィークの時期を狙って、かなり多くの臨時列車を運行させています。ＧＷの集客に照準を合わせているのです。
さらに、新幹線や長距離特急も増発される他、ローカル線にあっても、特別なイベント用の列車や臨時快速などを運行させています。全国の鉄道あげてのゴールデンウィーク企画が始動しているのです。加えて、そういった列車の旅は、想い出に残るような、普段味わえない企画を打っての運行なので、楽しさは倍増です。
ゴールデンウィークの間に増発される臨時列車の情報は、ＧＷの直前に発行される「時刻表」に明らかです。ＪＲなりＪＴＢなりの出発直前発行の時刻表をまずゲットしましょう。
普段旅なれない人は、臨時列車の存在を知らない人も多く、これを利用すれば、鉄道列車による穴場旅行が可能となります。
近年の傾向として、新幹線の各路線が充実したため、既存の旅客鉄道の中には廃止されるものが出来てきています。鉄道ファンには悲しい事実なのですが、ゴールデンウィークの時期のみ、廃止された列車が復活する、というような企画も打ち出される可能性があります。
かつても、特急の【日本海】や急行の【きたぐに】などが、大阪発の夜行列車として、ゴールデンウィークの時期に、臨時列車として運転されたことがあります・・。
なお、旅行先の近辺の移動に列車を使う場合は、特急列車にこだわらず、地元の普通列車に乗って見るのも楽しいものです。思わぬ、風景と土地の人との出会いが、穴場旅行を演出してくれたりします。
